こんにちは、お金のよろず屋管理人のうーざんです。
そうだね。どちらもいいサービスを展開していて「ロボアド投資」業界では「2強」ともいわれる2社だけど、それぞれ違った特色があるよ。
どちらを選ぶか悩んでいる人は、この記事を読んで自分に合ったサービスを選んでみよう!
というわけで、本記事では元銀行員で株や投資信託を扱うプロである「証券外務員1種」資格を持つ筆者が「THEO 」と「WealthNavi」の違いについて解説していきます。
それでは早速みていきましょう。
この記事の目次
THEO(テオ)の特長
スマートベータ運用を採用している
スマートベータ運用という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
従来の資産運用においては、日経平均株価やTOPIXなど一定の指数に連動した形で運用する「パッシブ運用」と、
そうした指数を上回る成果を狙って(いわば攻めた運用をする)「アクティブ運用」の2種類のスタイルしかありませんでした。
スマートベータ運用というのは、この「パッシブ運用」と「アクティブ運用」の間のようなスタイルで、一般に公開されている日経平均株価などの指標以外に、配当率や今の株価が理論値と比べて割安かどうかなど、
様々な指標を独自に参照して運用していくスタイルです。
近年欧米の年金基金や投資ファンドなどでも採用されている投資スタイルで、「THEO」ではこうした様々な独自の指標をAIが分析しながら投資していくため、高い運用成果が期待できるというのが特長のひとつなのです。
231通りの運用パターンから最適な投資先をAIがチョイス
「THEO」では実に231通りものポートフォリオ(投資先の資産配分のこと)から、AIがあなたに最適な投資先をチョイスしてくれます。
こうした細やかな設計が可能なのは、「THEO」では約30種類程度のETF(上場投資信託)を投資先としているためです。
ちなみにウェルスナビでは、投資先は7種類程度とシンプルな構成になっているため、「THEO」ほど運用のバリュエーションは豊富ではありません。
世界中のニュースサイトやSNSをAIが分析!
「THEO」では世界中のニュースサイトやSNSを日々AIが巡回し分析してくれています。
その結果例えば、
ドイツで〇〇製薬が特効薬の開発に成功しそうです!
などとニュースサイトやSNSでの投稿があれば、その投稿を分析し即座に〇〇製薬の株を買い増すなどの対応を行い運用の手助けをしているのです。
上記のケースはポジティブな情報の場合でしたが、逆に株価や為替に悪い影響が与えそうな情報を素早くキャッチしてポートフォリオを見直すなど、常に各種の情報をAIが分析し運用を行っているのが「THEO」の強みです。
心理や感情すらも数値化!クオンツ運用がすごい
クオンツ運用というのは数値化できる情報のみを基にして行う運用のことです。
言い方を変えれば数値という「データ」を徹底的に駆使した運用です。
クオンツ運用の強みは、「感情」や「勘」などの不確定な要素を排除した合理的な運用が可能な点です。
その一方で株などを市場で売り買いしているのは人間ですから、こうした「感情」や「心理」などの要素を分析することも投資においては重要になってきます。
「THEO」では先述したSNSの膨大な投稿などを分析することで、このビッグデータから「感情」や「心理」すらも数値化して分析を行っています。
そのため「データ」を基に運用しながらも、人間の心理も無視しないというまさに「いいとこ取り」の運用スタイルが可能となっているのです。
「年齢」を考慮し毎年ポートフォリオを見直し
「THEO」では年齢を考慮し毎年ポートフォリオを自動で見直してくれます。
これは年齢を重ねるほどリスク許容度が低くなっていくというデータに基づくものです。
年齢を重ねると、子どもの教育や親の介護、あるいは自分自身の収入が下がっていくなどの要因で資産を増やすこと以上に、
資産を減らさないことの重要性が増してきますよね。
従来の運用方針を踏襲しつつ毎年ほんの少しずつリスクを抑えめにしていってくれるのは、「THEO」ならではの機能です。
「ウェルスナビ」でも、リスク許容度の決定には「年齢」を考慮に入れていますが、「THEO」のように毎年自動で年齢に応じた資産配分に変更する機能はありません。
毎月積立の実施で手数料は1%を下回る業界最低水準に
「THEO」と「ウェルスナビ」はいずれも、運用期間中の手数料として年1%の手数料が発生します。
しかし両社とも利用状況に応じてこの手数料の割引サービスがあるのです。
この割引制度の適用条件が「THEO」の場合は比較的緩く、毎月積立の実施をしていれば3か月ごとに手数料が見直され、最も安いところでは0.65%と業界最低水準の手数料率の適用を受けることができます。
詳しくは「THEO公式サイト」でご確認ください。
「ウェルスナビ」では6ヶ月毎に手数料を0.01%ずつ割引く仕組みがありますが、THEOでは最短3か月で0.65%の手数料の適用となるため、
手数料率を重視するのであれば、「THEO」の方が向いているかもしれません。
THEO+docomoならお釣り積立で運用が可能
「THEO」とNTTdocomoが連携した「THEO+docomo」というサービスでは、何と買い物のお釣りを少しずつ積み立てて運用することができます。
しかも「dポイント」まで溜まるため、溜まったポイントでまた買い物をすることも可能です。
毎月決まった額を運用に回すのは大変だけど、買い物のお釣り程度なら少しずつだから私でも始められそう。
まずは少額から始めて投資の勉強ができればいいかも!
というような方にもピッタリです。
「THEO」と「THEO+docomo」のサービス内容は基本的に同じですので、運用の利益に加えて普段買い物や携帯料金の支払などで使える「dポイント」が溜まる分、「THEO」よりお得感がありますよね。
業界のリーディングカンパニー シェアは約6割と圧倒的!
「WealthNavi」といえば、ロボアド投資業界のリーディングカンパニーです。
2020年9月2日現在の預かり資産残高は2,900億円と、ロボアド投資業界におけるシェアは約6割を占めています。
実は「THEO」も「ウェルスナビ」も、共に2016年からサービスを開始しており業歴にはほとんど差がありません。
その一方でこれほど市場シェアに差がついたのは、何といってもかつては「WealthNavi」の代名詞であった「税金最適化」機能をいち早くリリースしたことにあるといえます。
いまでは「THEO」にも同様の機能が実装されており、機能面で2社の差はそれほど大きくありませんが、当時は画期的な機能であったため、
すっかり業界のリーディングカンパニーの地位をほしいままにしたのです。
CEO個人の運用実績も公開!情報公開の姿勢が鮮明
「WealthNavi」の公式サイトではCEOである柴山氏自身が「WealthNavi」を利用して運用した成果を公開するなど、情報公開に対する姿勢が非常に積極的です。
CEO柴山氏の運用実績の詳細については、「CEO柴山のWealthNaviでの運用実績」をご覧ください。
CEO自身が自社サービスで個人の財産を運用していることに、同社のサービスへの自信が表れているといえますね。
また同社のリスク許容度は1~5の5段階で設定されるのですが、それぞれの場合におけるサービス開始から現在における運用実績が公開されているため、
「WealthNavi」で実際に運用した場合のイメージを持ちやすく安心感があります。
サービス開始(2016年1月)以来のウェルスナビの運用パフォーマンスはこちらをご覧ください。
コラムやセミナーなどを通じた「ユーザーサポート」が充実している
「WealthNavi」では公式サイトで投資家の疑問や悩み、あるいは最新のマーケット情報などについてコラムを掲載しています。
またセミナーなどによる「WealthNavi」の機能や仕組みの解説なども積極的に行っており、より賢く利用できるための施策が充実しています。
これは広い意味での「ユーザーサポート」機能であり、この点は「THEO」と比べて「WealthNavi」に分があるといえるでしょう。
まとめ
- スマートベータ運用で「パッシブ運用」と「アクティブ運用」のいいとこ取り
- 231通りの運用パターンから最適な投資先をAIがチョイス
- 世界中のニュースサイトやSNSを日々AIが分析!
- 「心理」や「感情」さえも数値化して運用に活かすクオンツ運用
- 「年齢」を考慮し毎年資産配分を見直し
- 手数料は他社と比べて割引が効きやすく、その水準は業界最低水準
- 「THEO+docomo」ならお釣り積立でも運用可、しかもdポイントが溜まる
\THEO+docomo公式サイト/
※月1万円から積立可能です!
- 業界のリーディングカンパニー シェアは約6割と圧倒的!
- CEO個人の運用実績も公開するなど情報公開に積極的
- コラムやセミナーなどを通じた「ユーザーサポート」が充実
\WealthNavi公式サイト/
※口座開設は3分で可能!
- いくつかの質問に答えるだけで、あなたに最適な投資先をAIが自動で選定
- 売買や為替交換など各種手数料はすべて無料(出勤時の銀行振込手数料のみかかる)
- リバランスなどのメンテナンスも自動で行ってくれる
- 税金の最適化も自動!最も税金が安くなるように調整してくれる
両社とも運用の自動化や税金の最適化など、基本的な機能はハイレベルなものとなっていますのでどちらのサービスを選択してもいい運用ができることは間違いありません。
そのなかでも強いていえば、「THEO」の方が現時点ではやや独自の強みが多い印象ではあります。
また、「THEO+docomo」のお釣り積立機能は魅力的なサービスです。
ただ、「WealthNavi」も税金の最適化という独自機能をいち早くリリースするなどサービスの先進性では負けていません。
場合によっては両社を併用することで、さらにリスク分散を図るということも可能になるため、両方使ってみることでより良い運用ができる可能性もあります。
ロボアド投資は、投資初心者のみならず経験者にも多く支持されているサービスです。
実際に「WealthNavi」利用者の71%が投資経験者だそうです(公式サイトより)。
ロボアド投資で投資をすることで、AIの「データに基づく運用」を学べるメリットもあるので、まずは少額でも始めてみてはいかがでしょうか。
ロボアド投資で有名なところといえば、「THEO 」か「WealthNavi」よね~。
どっちもいいサービスらしいって聞くけど、それぞれの特長が知りたいな…