個人賠償責任保険とは?【子育て世帯は加入必須!】

この記事の目次

はじめに

こんにちは、お金のよろず屋管理人のうーざんです。

子どもが自転車で他人を轢いてしまった!

子どもが他人の家の窓ガラスを割ってしまった!

ゴルフ中にスイングやボールを当てて他の人にケガをさせてしまった!

大変ですね。誰もがこうしたアクシデントに巻き込まれるリスクがあります。

皆さんはこうしたアクシデントにちゃんと備えていますか?

特に、子どもが自転車で他人を轢いてしまい他人にケガをさせてしまったために1億円近い賠償金を支払った事例は過去にいくつもあります(一般に被害者が亡くなった場合よりケガなどで後遺症が残った方が賠償額が高くなる傾向があります)。

今回は、こうした個人が他人への損害賠償を負ってしまったときのリスクに備えられる「個人賠償責任保険」についてお話していきたいと思います。

個人賠償責任保険とは

「個人賠償責任保険」とは、その名のとおり個人が他人への損害賠償責任を負った場合に保険金が下りる損害保険の一種です。

具体的にどういったリスクに備えられるのでしょうか?

  • 子どもが自転車で他人をケガさせてしまった
  • 飼い犬が他人を噛んでケガさせてしまった
  • お店で高価な商品を壊してしまった
  • マンションで水漏れを起こし階下の部屋を水浸しにしてしまった
  • 立食パーティーで他人のドレスを汚してしまった

こうした場合に概ね1億~3億を限度としてその損害賠償額を補填してくれるのが「個人賠償責任保険」です。

尚、これらは支払事由の一例です。商品によって補償対象となる事故はそれぞれ異なりますので事前に補償対象となる事故をよく確認しましょう。

個人賠償責任保険の対象となる親族

個人賠償責任保険は、ご家族の誰かが加入すれば「同居の親族」と「別居の未婚の子(一人暮らしの学生のお子さんなど)」をカバーしてくれるものが多いです。

また、近年では「別居の認知症の親」までをカバーする商品も登場してきているので、ご自身の家族状況にあった商品を選ぶようにしましょう。

個人賠償責任保険はどうやって申し込めばいい?

ネット系・対面販売式を問わず、今はほとんどの損害保険会社でこうした「個人賠償責任保険」の取扱いがあります。

一方で、この「個人賠償責任保険」を単体で取扱っている損害保険会社はほとんどありません。

その多くが「火災保険」や「自動車保険」、「傷害保険」などの他の損害保険商品の「特約」として付加できるタイプが多くなっています。

場合によっては、既にご自分の火災保険や自動車保険に「特約」としてセットされている場合もありますので、ご加入を検討される前に一度契約済みの損害保険の契約内容を確認してみましょう。

契約内容は「保険証券」やインターネット上の「ご加入者用のマイページ」などで確認できます。

個人賠償責任保険の保険料はいくらくらい?

個人賠償責任保険の保険料はとても安いです。

近年販売されている個人賠償責任保険の多くは、月々100円台~200円台程度で数億の補償が受けられます。

補償額が1,000万円の場合と1億の場合でも月々の保険料は数十円程度しか変わらない場合がほとんどなので、せっかく加入するのであればある程度大きな賠償に耐えうる契約にしておくことをオススメします。

冒頭でも申し上げた通り、自転車などで他人にケガをさせてしまった場合には数千万円から数億の損害賠償を負うことも考えられます。

賠償額の大きさは、被害者の年齢やケガの程度・後遺症の有無などによって変わりますが、一般的には若く年収の高い方に後遺症の残るような大きなケガをさせてしまった場合に高額の賠償を負う可能性が高くなります。

ちなみに筆者が加入しているプランでは最高3億円まで補償が受けられるものになっています。

個人賠償責任保険の注意点

それでは個人賠償責任保険に入るにあたっての注意点をみていきましょう。

重複補償に注意しよう

ひとつめの注意点は

重複補償となっていないか

です。

先ほどもお話しましたが、この保険は多くが「火災保険」や「自動車保険」などの「特約」として付加することになっているため、知らぬ間にすでに加入しているケースがあります。

そのため加入を検討する前に必ず一度ご自身の火災保険や自動車保険の契約内容を見直しするようにしましょう。

もし加入していた場合は、その補償内容で十分なのかも合わせて検討しましょう。

十分であるなら新たに入る必要はないですし、不十分なら補償の上積みが可能なのか、無理であるならその特約は外して新たに別の保険の特約としてセットすることを検討しましょう。

また、最近は少なくなりましたが、クレジットカードに付帯しているケースもあります。この場合にも無料の補償内容で本当に十分なのかも確認のうえ加入を検討するようにしましょう。

示談交渉サービスがある商品を選ぼう

ふたつめは、補償内容・補償対象となる家族に加えて、「示談交渉サービス」の有無を確認するようにしましょう。

この保険のなかには、無料で被害者と「示談交渉」をしてくれるサービスを付加しているものもあります。

賠償金の準備は勿論ですが、いざという時被害者の方との交渉をするのは素人にはなかなかハードルが高いことです。

是非ともこのオプションの有無は確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「個人賠償責任保険」は誰もが遭遇しうるリスクに月々100円台~200円台で備えられる非常にコストパフォーマンスの良い保険です。

これを機にご自身の損害保険契約の内容を見直し、まだ加入していないようでしたら是非とも加入を検討されることをオススメします。

最後までお付き合いありがとうございました。

尚、令和2年4月1日以降民法が改正された影響で、個人で負う「賠償金」の額が大きく増えています。その点についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、こちらも是非あわせてご確認ください。

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ABOUT US
うーざん
旧帝国大学の経済学部を卒業後、大手地方銀行に就職。法人融資、個人への資産運用アドバイス、相続対策等の業務に従事。 より顧客の近くで仕事をしたいと一念発起し銀行を退職。会計事務所に就職し、お金にまつわる様々な顧客の悩み解決に向け日々活動している。 またファイナンシャルプランナー資格と保険販売資格も保有しており、顧客の保険見直しなどの悩み相談にも乗っている。